観光甲子園で2作品入賞 与論高校

2021年02月09日

子ども・教育

与論高校の生徒が制作した観光PR動画=観光甲子園・一般社団法人NEXT TOURISM提供

与論高校の生徒が制作した観光PR動画=観光甲子園・一般社団法人NEXT TOURISM提供

 高校生が制作した観光PR動画のコンテスト「観光甲子園2020」の決勝大会が7日、兵庫県神戸市と全国各地の出場校をオンラインでつないで開催された。奄美群島からは県立与論高校(甲斐修校長)の2チームが出場し、外国人に日本の魅力を伝える「訪日観光部門」(応募429点、決勝6チーム)で入賞。与論島の自然や文化などの魅力を発信した。

 

観光甲子園で作品を紹介する生徒=観光甲子園・一般社団法人NEXT TOURISM提供

観光甲子園で作品を紹介する生徒=観光甲子園・一般社団法人NEXT TOURISM提供

 観光甲子園は一般社団法人NEXT TOURISM(神戸市)が主催し、2019年度にスタート。今回は全国から3部門に552点の応募があり、決勝には12校14チームが選出された。このうち与論高校からは「ハイビスカス」(5人)と「あぐんちゃー(友達)」(3人)の2チームが決勝に進んだ。

 

 両チームの作品は、水中カメラやドローン(小型無人機)を使った映像で美しい海の魅力などを紹介する「はみんしゃいゆんぬ(大好き 与論島)」と、電動キックボードで島内を巡る「手に手を取ってオンリーワンの島づくり」。両作品とも与論島の自然や文化、島民による環境保全活動、おすすめの観光スポットなどを紹介している。

 

 生徒たちは決勝大会で、作品に込めた思いや見どころを説明する約5分の動画も発表。あぐんちゃーのリーダー吉川彩羽さん(18)らは、観光客も巻き込んで環境保全に取り組む住民団体の活動を紹介し「島民と観光客が手を取り合って、(与論島をさらに良くする)新しい未来をつくりたいという思いを込めた」などと語った。

 

 ハイビスカスのリーダー吉田莉暖さん(18)は大会後、「大好きな与論島を発信できた。最高賞のグランプリはとれなかったけど、チームとして全力をつくした」と充実した表情を見せた。