967人が中学を巣立つ 奄美群島各地で卒業式

2019年03月14日

子ども・教育

卒業証書を受け取った名柄中の黒川優心さん=13日、宇検村

卒業証書を受け取った名柄中の黒川優心さん=13日、宇検村

 奄美群島の中学校と小中併設校で13日、卒業式があった。保護者や在校生、地域住民が見守る中、卒業生は学校生活の思い出を胸に学びやを巣立った。

 

 宇検村の名柄小中学校(大牟禮里美校長、児童8人、生徒1人)の卒業式には、児童生徒や保護者、地域住民ら約40人が出席。小中それぞれ1人ずつの卒業生となった中学3年の黒川優心さん(15)と小学6年の滉心君(12)の兄弟2人の門出を祝った。

 

 大牟禮校長は「失敗を恐れず、自分の力を信じて大きな未来に向かって挑戦してください」と式辞。在校生たちは「滉心兄と一緒に過ごす時間は楽しかった」「優心兄、たくさん遊んでくれてありがとう」などと別れの言葉を述べた。

 

 優心さんは「僕は山村留学生として中学3年生から名柄中学校に来た。地域の皆さんや小学生が気軽に話しかけてくれてうれしかった。とても楽しく、充実した日々が過ごせた。高校でも成長した姿を見せたい」、滉心君は「喜びと感謝の気持ちで胸がいっぱい」とそれぞれあいさつした。

 

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 県大島教育事務所によると、大島地区内の中学校では967人(男521人、女446人)が卒業。卒業生がゼロの中学校は奄美市住用町の市、瀬戸内町の伊子茂、与路の3校。卒業生が1人の中学校は奄美市名瀬の芦花部、宇検村の名柄、阿室、瀬戸内町の諸鈍、油井の5校だった。13日現在、2019年度から休校となる見通しの中学校はない。