ハーブせっけんを手作り 手熟師講習に親子16人 奄美市名瀬

2020年12月22日

子ども・教育

ハーブせっけん作りに挑戦した参加者=20日、奄美市名瀬

ハーブせっけん作りに挑戦した参加者=20日、奄美市名瀬

 奄美手熟師会(岬眞晃会長)の子ども講習会が20日、奄美市名瀬の奄美博物館であった。奄美大島内の家族連れなど16人が参加。瀬戸内町在住の永久そのみさん(50)を講師に、ハーブせっけん作りに挑戦した。

 

 手熟師会は奄美大島在住の技能者らの交流を目的に1992年に発足。ものづくりの技術や島の伝統を伝えるために、木工や陶芸、島唄、昔遊びなどの講習会を実施している。

 

 参加者らは溶かしたせっけん素地にウコンパウダーと好みのエッセンシャルオイルを加えて混ぜ合わせ、型に流し込んでオリジナルのせっけんを完成させた。ハイビスカスを使ったハーブティー作りの体験もあり、永久さんは「奄美は薬草の宝庫。道路の植物にも心を向けてみて」と呼び掛けた。

 

 親子で参加した小宿小学校4年の大冨釈花さん(10)は「ラベンダーはいいにおい。家でも作ってみたい」と笑顔。母親の奈津子さん(39)は「自分の好きな香りで簡単に作れた。お風呂で使うのが楽しみです」と話した。

 

 講習会に先立ち、長年手熟師会で陶芸の講師を務め、14日に亡くなった池波陶柳(本名・池淳一)氏に全員で黙とうをささげた。