ワクチン2412回分を廃棄  龍郷町・新型コロナ

ワクチン廃棄で謝罪した竹田泰典町長(左)ら=22日、龍郷町

   龍郷町は22日、新型コロナウイルスワクチン保管用の冷凍庫に接続していた無停電電源装置が何らかの理由で停止し、米ファイザー社製のワクチン2412回分を廃棄したと発表した。ワクチンは2日間ほど常温に置かれていたとみられる。今後のワクチン接種計画に大きな変更はなく、町は「原因解明と再発防止に努める」としている。

 

 21日午前8時20分ごろ、役場庁舎内にある超低温冷凍庫が停止しているのを臨時職員が発見。冷凍庫の温度管理記録から、19日午前8時~8時10分の間に作動を停止したことを確認した。

 

 冷凍庫と電源の間に設置していた無停電電源装置にエラー表示が出ており、町は、何らかの理由で装置が故障し、冷凍庫に電力が供給されなくなったとみて原因を調べている。土日の間、冷凍庫の作動確認などは行っていなかった。

 

 龍郷町は高齢者のワクチン接種を、奄美市と合同で展開する「奄美ワクチンセンター」での集団接種を中心に進めており、集団接種分のワクチンは奄美市名瀬の同センターで保管している。庁舎で保管していたワクチンは、その予備分と、福祉施設などの入所者、施設従事者らを対象に町内で使用予定だったもの。

 

 担当者によると、7月12日に新たに国からワクチン4680回分が供給される見込み。それまでに必要な分は、同センターに送っていた132回分を前倒しして使用するという。

 竹田泰典町長は記者会見で、「管理体制が甘かった。貴重なワクチンを失ってしまい、多大な心配をお掛けして申し訳ない」と謝罪した。

 

 町は今後、▽土日祝日も職員らが目視で冷凍庫の作動確認を行う▽冷凍庫の異常を感知する遠隔操作監視システムを導入する▽停電時も庫内の温度を保つ畜冷材を設置する│などの対策を取るとしている。