台風に備え、灯台点検 名瀬港西防波堤 奄美海保

「赤灯台」で点検作業をする海保職員=15日、奄美市名瀬

  台風海難防止強調運動(21~30日)を前に、奄美海上保安部は15日、名瀬港西防波堤灯台の定期点検を実施した。交通課職員2人が灯台周辺の異常の有無や灯火の動作確認などを行い、これからの台風シーズンに備え、海路の安全確保に努めた。

 

 同灯台は1989年の初点灯以降、島民から「赤灯台」の愛称で親しまれていたが、2018年の台風24号襲来の際に、灯台と基礎部分を固定するボルトのさびが原因で消失。19年、ボルトを使用せず、灯塔を直接コンクリートで基礎に埋め込む工法で再建された。灯器はLED(発光ダイオード)で、4秒間隔で点灯、5海里(約9キロ)先まで光が届く。電力は太陽電池と蓄電池でまかなわれており、点検では電圧測定のほか、灯質確認なども行われた。

 

 同課の村井智哉専門官は「灯台をはじめとする航路標識は船舶が安全に航海するために重要であり、順次、群島での点検を進めていく。台風対策は早めの備えが大切で、島民の方においては、大型船は安全な海域への避難、小型船は陸揚げやロープなどで固く縛り、湾内避泊は係留の強化を図っていただきたい」と呼び掛けた。