大美川、改修進む 水害防止へ流下能力2倍に 龍郷町

河川改修工事が進む大美川(新大美橋から上流側を撮影)=19日、龍郷町

 県は水害の再発防止に向け、龍郷町の大美川(2級河川)の改修工事を進めている。内容は川幅の拡幅や、堤防のかさ上げ、川底の掘削など。床上浸水対策特別緊急事業として2012年度から5カ年で、河口側の戸口漁港から上流へ1・9キロの区間の整備を既に完了。現在は総合流域防災事業として、大美橋付近から川内橋の上流まで3キロの区間で工事を進めている。

 

 2010年10月の奄美豪雨では大美川と支川の戸口川が氾濫し、浸水面積約17ヘクタール、133戸が被害に遭った。また翌11年9月の奄美大島北部豪雨でも再度、大美川が氾濫、浸水被害が発生した。

 

 県はこれらの水害を受け、12年度から河川改修に着手。河口地点の計画流量は工事前の約2倍に当たる、毎秒540トンとなるよう設計。流下能力の増大に取り組んでいる。

 

 総合流域防災事業は17年度に着工。19年度までの3年間に約4億2000万円を投じて、大美橋付近から新大美橋(国道58号線)を挟んだ約400メートルの区間の拡幅工事などを行った。現在はさらに上流の約140メートルの区間で拡幅工事などを進めている。全区間の整備完了時期は未定という。

 

 奄美は5日に梅雨入りした。大島支庁建設課は「浸水害の防止に向けて県も管理河川の改修などを進めているが、全国における近年の豪雨の状況を考えれば、災害はまたいつ起きるか分からない。ソフト対策として河川に水位計なども設置しており、そうした情報も活用しつつ、住民の皆さんには今後も早めの避難を心掛けていただきたい」としている。