盗採掘防止でパトロール 島内一円、林道など巡回 徳之島虹の会から15人参加 徳之島

沿道から違法な昆虫トラップがないか確かめるパトロール隊員=17日、徳之島北部の山中

 徳之島地区自然保護推進協議会が主催する希少野生動植物盗採・盗掘防止パトロールが17日夕、島内一円であった。同協議会から委託を受けた自然保護団体「徳之島虹の会」のパトロール隊員15人が参加。希少種が生息する島内の主要林道などを巡回し、希少野生動植物の盗採掘の未然防止に努めた。

 

 パトロールは希少野生動植物の違法採取や違法トラップ(わな)設置の監視が目的。例年は環境省、警察、徳之島3町からも参加があるが今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で密を避けるために同会のみの参加となった。

 

 9~10月にかけてはアマミマルバネクワガタなどの希少昆虫の盗採が多発するシーズン。パトロール隊は島北部、中部、中南部の希少動植物が生息する林道などを車で巡り、沿道にトラップなどが設置されていないか目視で確認しながら巡回した。

 

 今回のパトロールでは不審人物や違法トラップは発見されなかったが、同協議会によると今年7月にはトクノシマノコギリクワガタの捕獲が目的と思われる昆虫トラップが多数見つかっているほか、販売目的で希少昆虫を採取している島民がいるとの情報もあるという。

 

 同協議会の美延治郷会長(65)は「世界自然遺産登録で徳之島の森は世界の宝になった。使命感を持って保護活動に努めたい」と力を込め、「今後は昆虫トラップの設置自体を防ぐ取り組みが必要。条例制定で販売目的の採取を禁じるよう行政などに働き掛けていきたい」と展望を述べた。

今年7月に島内で多数見つかった昆虫トラップ(ともにNPO法人徳之島虹の会提供)