緑地整備進む 憩いの場、災害時利用も 奄美市の名瀬港本港地区

名瀬港本港地区で県が整備を進めている緑地=23日、奄美市名瀬

 県は2018年度から、奄美市の名瀬港本港地区で緑地整備(環境整備事業)を進めている。緑地面積は約2ヘクタール。約9000平方メートルに芝を張り、その周囲を遊歩道で囲う。北側に約50台分の駐車場を設けるほか、多目的に使える休憩所や、各所にベンチなども整備する。市民の新たな憩いの場としての利用に加え、緊急時の防災対応空間としての活用も見込んでいる。

 

 県と奄美市開発公社が名瀬港本港地区で連動して進めている整備事業の一環。本港地区の中央埠頭(ふとう)から旧商港区を締め切り、埋立地を造成して都市機能用地や緑地、道路を整備する大規模な事業。

 

 県の事業エリアは主に緑地と岸壁(0・5ヘクタール)、臨港道路(0・6ヘクタール)で、全長160メートルの耐震強化岸壁は15年6月、約400メートルの臨港道路は今年3月に、それぞれ供用を開始した。

 

 緑地整備はこれまでに遊歩道(延長約500メートル)などが完了。南側の一部はすでに芝を張っている。今年度は残る部分の芝張りや休憩所、トイレ、東屋などの整備を予定している。駐車場や、緑地内の植樹などは22年度以降となる。

 

 県大島支庁建設課は「港を訪れる人々や周辺の就労者の憩いの場として利用してもらいたい。海路での物資の緊急輸送の際の中継地などとして、大規模地震などの災害時にも役立つ」と港湾緑地の役割を説明した。事業完了や供用開始時期は「まだ未定」としている。