群島新ビジョン骨子案を協議 奄美市で懇話会が初会合

「奄美群島新ビジョン(仮称」の骨子案について協議した懇話会の初会合=12日、奄美市名瀬

  奄美群島新ビジョン懇話会(座長・原口泉志學館大学教授、委員16人)の初会合が12日、奄美市名瀬の集宴会施設であった。2023年度末に期限を迎える「奄美群島成長戦略ビジョン」に続く10年間の「奄美群島新ビジョン(仮称)」の骨子案が示され、委員らが協議した。基本理念や群島の将来像、重点分野を盛り込んだ骨子案への提言をまとめ、来年2月に群島市町村長会(会長・高岡秀規徳之島町長)へ提出する。

 

 新ビジョンは市町村長会が今年5月に策定を決定。期間は24~33年度。奄美群島振興開発特別措置法の延長や交付金制度を理論付ける現行の成長戦略ビジョンの成果と課題を踏まえ、次期奄振法を見据えて22年度に策定し、23年度には基本計画、実施計画をまとめる。

 

 骨子案は「農林水産業」「観光・交流」「ものづくり」「情報通信業」の重点4分野を基軸に、「群島民が幸せに生活するため、仕事の創出に重点を置いた産業振興を目指す」ことを基本理念に掲げた。

 

 懇話会は群島の市町村長の代表や有識者、市町村議会議長会会長、国交省、県、奄美群島広域事務組合の代表らで構成。新ビジョンの策定に向けた提言と、成長戦略ビジョンの成果検証を行う。

 

 協議では委員から「郡民所得の地域循環を高めて、住民一人一人が恩恵を受ける施策が必要」「奄美をフィールドとして活動する大学の共同キャンパスを整備して地域と連携する拠点に」「将来像は循環性や持続可能性といった奄美の可能性を示す表現にしては」などの意見や要望があった。

 

 懇話会は来年1月下旬に2回目の会合を開き、提言をまとめる。