試験スタイルに変化 ウェブ応募、東京会場も 市町村職員採用

 奄美の自治体は8、9月に職員採用試験を計画している。今年はコロナ禍や受験者の利便性向上を念頭にインターネット申し込みやウェブテストの導入、東京会場の設定など試験スタイルが多様化。技師や医療職ら専門職不足も慢性化する中、担当者らは「一緒にまちを盛り上げてくれる元気な人に来てもらいたい」と人材獲得に知恵を絞る。

 

 奄美市と知名町は今年度、受験申し込みを原則、インターネット応募に切り替えた。

 

 奄美市は「受験者の利便性を考慮した。パソコンやスマートフォンから申し込むことができ、試験結果や災害時の緊急連絡なども即時に通知できる」とメリットを強調。担当職員の働き方改革も理由に挙げ、「これまで応募書類を1件ずつパソコン入力していた。省力化につながる」と話した。

 

 1次試験は11市町村が9月19日に設定した。和泊町は8月29日に町役場のほか、東京会場でも実施する。担当者は「新型コロナウイルス対策の一つで、首都圏でも受験しやすい環境を整えた。豊かな人材確保に期待したい」と話した。

 

 知名町は1次試験前にインターネット上で受ける総合能力検査(SPI)を導入した。担当者は「人間性を重視する目的。履歴書や短時間の面接では判断しづらいところもあったため、面接時の参考資料として活用する」とし、筆記に置き換えられるようなデータが得られた場合はSPI移行も検討するとした。

 

 伊仙町は新たに第3次試験を追加した。教養などの1次試験に続き、2、3次試験で個別・集団面接を行う。「その人をよく知るために」と町総務課。

 

 各市町村の募集内容を職種別にみると、建築、土木、保健師などの人材不足を挙げる自治体が多かった。

 

 喜界町は保健師の受験資格を「50歳」と高めに設定した。担当者は「毎年募集しているが人数が足りない状況」と話す。与論町も新型コロナ対応のため保健師の補充を目指す。

 

 応募の締め切り時期を迎え、各自治体は優秀な人材確保に大きな期待を寄せている。大和村は「村のために尽力してくれる人材を」、天城町は「職員間はもちろん、島民との付き合いやコミュニケーションが取れる人が望ましい」と呼び掛け。申し込み数が例年の半分程度にとどまるなど苦戦が続く奄美市は「駆け込み応募に期待したい」と話した。

 

 試験詳細は各市町村ホームページで確認できる。