読書通帳の運用開始 図書室の利用増加に期待 伊仙町

システム端末機器(右)で記帳した読書通帳を手にする児童=12日、伊仙町中央公民館

 伊仙町中央公民館は12日、同館図書室で借りた図書の履歴が確認できる読書通帳システムの運用を開始した。システムの導入は2018年に運用を開始した徳之島町に続き島内で2例目。関係者はシステム運用による今後の図書室利用増加に期待を寄せている。

 

 読書通帳には借りた日付、本のタイトル、作者名、本の値段のほか、小説、児童書などの分類も記入される。従来のシステムでは個人情報保護の観点から自身の借りた図書の履歴を確認できなかったが、通帳に記入することで今後自身が借りた図書に関しては確認が可能になる。

 

 同システム導入は、通帳自体への関心と、目に見える形で記録が残る達成感を読書の習慣化につなげてもらうのが狙い。返却漏れを防ぐ効果も期待できる。事業は新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、約200万円をかけてシステムを整備した。

 

 運用開始初日は町内の児童、生徒のほか、大久保明町長も来室して記帳を体験した。通帳は同図書室で無料で入手でき、金融機関のATMと同様の操作で登録と記帳ができる。

 

 同図書室には週2~3回訪れているという松田つばきさん(伊仙中1年)は「手続きも記帳も思ったより簡単だった。お気に入りの本は廣嶋玲子さんの『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』のシリーズ。通帳のことを友達にも教えて一緒にたくさん本を読みたい」と笑顔を見せた。

 

 大久保町長は「読書をすることで年を取ってからでも成長することができる。子どもたちだけでなく大人たちにも活用してほしい。導入が進んでいるIT教育との連動などにも期待したい」と話した。

 

 同図書室ではコロナ禍以前と比較すると約6割まで利用者が減少したという。担当者は「以前読んだ本のタイトルを忘れてしまった場合にも役立つ。今夏運用開始予定の移動図書館と合わせて多くの町民に読書を楽しんでもらいたい」と期待を込めた。