防災担当相が軽石被害視察

県の関係者から漂着軽石について説明を受ける二之湯防災担当大臣(右)=27日、瀬戸内町加計呂麻島の生間港

 小笠原諸島の海底火山噴火によって奄美群島に大量の軽石が漂着している問題で、二之湯智防災担当大臣が27日、奄美大島と加計呂麻島の海岸や港を視察した。二之湯大臣は「政府として軽石除去に財政的な援助を進めている。地元の要望を聞きながら前向きに取り組んでいきたい」と述べた。

 

 視察したのは奄美市笠利町の宇宿漁港、瀬戸内町加計呂麻島の生間港、スリ浜海岸の3カ所。塩田康一知事らが同行した。県の担当者などから軽石の漂着状況や除去作業について説明を受け、被害状況を確認した。

 

 瀬戸内町諸鈍の加計呂麻展示・体験交流館で地元住民や漁業、観光関係者らと意見交換を行い、二之湯大臣は「住民の声に寄り添った対策を取っていきたい。地元の悩みを聞き、政府として真剣に取り組む」とあいさつした。

 

 諸鈍集落の徳元区長は「新型コロナの次は軽石に悩まされている。住民、行政が力を合わせて除去しているがとても間に合わない。加計呂麻島は観光が盛んな地域。元のきれいな状態に戻してほしい」と訴えた。

 

 奄美市役所では塩田知事が軽石被害への支援を求める九州地方知事会の緊急提言書を二之湯大臣に手渡した。また、鎌田愛人瀬戸内町長も、財政支援や情報提供などを求める奄美群島市町村長会、市町村議会議長会の要望書大臣に手渡し、島内各市町村長と意見交換した。

 両会場の意見交換は冒頭を除いて非公開で行われた。

 

塩田知事や島内5市町村長との意見交換会=27日、奄美市役所

 視察終了後、二之湯大臣は報道陣に「あらためて軽石の被害の大きさを実感した。地元の皆さんが悩んでいることをつぶさに感じた」と感触を述べた。26日に閣議決定された2021年度補正予算案に約180億円の軽石対策関連経費が計上されており、「国としてできるだけの対策を考えていきたい。関連予算を活用して地元住民の悩み、苦しみをできるだけ除去するよう努力していく」と語った。