Wi-Fiで環境保全 ロードキル防止など呼び掛け 世界遺産で官民連携、10月から 奄美・沖縄

 世界自然遺産に登録された「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の観光施設などで、公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」の利用者に、環境保全のためのマナーを周知する取り組みが10月15日から始まる。施設のWi-Fiに接続すると、スマートフォンなどの端末画面に、希少動物のロードキル(交通事故死)の防止などを呼び掛けるメッセージが表示される。

 

 奄美・沖縄の世界自然遺産登録を契機に、鹿児島、沖縄両県の民間企業・団体と関係12市町村が立ち上げた「入域マナー啓発Wi-Fiプロジェクト」の取り組み。環境省と両県が協力する。官民で連携して野生生物の保護に取り組み、遺産地域の課題解決につなげる。

 プロジェクトの対象施設は、空港や港、レンタカー事業所、観光スポット、宿泊施設など奄美・沖縄4島の19カ所。今後はプロジェクトに賛同するWi-Fi設置施設を募り、取り組みを広げる方針。

 

 利用者の端末に表示されるメッセージは、奄美大島版と徳之島・沖縄版の2種類。奄美大島版は夜間に野生生物を観察するナイトツアーについて、車両の無理な追い越しをしないことや、速度を抑えて走行することなどのルールを紹介。徳之島・沖縄版では、動植物の違法採取の禁止や、ロードキル(交通事故死)の防止を呼び掛ける。

 

 奄美関係の64企業・団体で組織する世界自然遺産推進共同体代表の久見木大介・日本航空鹿児島支店長は「民間の強みを生かし、自然の保全と活用、未来への継承というサイクルを持続していくため、地域の皆様と一緒になって活動を展開していきたい」と話した。