ハード、ソフトに15件 県大島支庁の地域振興推進事業

2021年04月04日

政治・行政

地域振興推進 県大島支庁総務企画課は31日、2021年度地域振興推進事業の決定事業を発表した。ソフト11件、ハード4件の計15件で、総事業費1億4267万1000円(うち県費9800万円)。新規は7件で、世界自然遺産への対応など観光関連のメニューが多く盛り込まれた。

 

 地域振興推進事業は08年度にスタート。県の地域振興局や支庁ごとの課題解決、地域活性化対策に向け、自治体や民間団体との連携で事業を企画・立案する。予算枠は各局・支庁ごとに1億円。

 

 21年度の主な新規事業をみると、ソフトでは奄美環境文化プロジェクト事業を採択。世界自然遺産登録を視野に、環境と奄美の伝統文化との関わり合いやその理解促進、沖縄、屋久島との連携について専門家から助言を得るための協議会を設置する。観光・交流人口の拡大に向けた奄美群島サイクルツーリズム構築事業なども盛り込んだ。

 

 ハードでは、観光客らの通信環境を向上させるための公衆無線LANを大和村に整備。障がい者の就労施設として活用している徳之島町植物工場の作業環境を改善するほか、天城町の県指定史跡「戸森の線刻画」の見学環境を整える。

 

 県大島支庁総務企画課は「地元の要望や世界自然遺産登録に向けた取り組みの必要性などを踏まえ、事業決定した」と説明した。