伊喜氏、町長選に出馬表明 伊仙、現新一騎打ち再戦へ

2021年09月17日

政治・行政

伊仙町長選挙への立候補を表明した伊喜功氏=16日、伊仙町伊仙

 伊仙町元副町長の伊喜功氏(67)は16日、同町伊仙で記者会見を開き、任期満了に伴う伊仙町長選挙(10月12日告示、17日投開票)への立候補を表明した。同選挙には現職の大久保明氏(67)が今年3月の町議会で立候補を表明しており、4年前と同じ顔触れでの一騎打ちとなる可能性が濃厚となった。

 

 伊喜氏は「公正さや透明性に欠ける現町政運営を変えなければならないという町民や議員の声を受け、昨年8月ごろに出馬を決めた。厳しい選挙戦だが、町民の声を聞きながら伊仙町を変えていくという決意で臨む」と決意を述べた。

 

 公約には「コロナ禍での生活と経済の立て直し」を筆頭に▽農業の生産性向上▽稼ぐ力の強化▽集落活性化▽世界自然遺産にふさわしい町づくり▽行財政改革と公正で開かれた町政の推進▽福祉・教育・子育て支援の充実│などを掲げている。

 

 伊喜氏は現町政に関して「20年間有権者の支持を得たということは立派で評価すべき功績だが、結果として大きな禍根も残している」と指摘。「町政の進め方自体を変えなければ問題は解消できない。20年を節目に一区切りつけたいというのが大方の町民の意見ではないか」と刷新を訴えた。

 

 伊喜氏は同町犬田布出身。立命館大学法学部卒。1977年鹿児島県庁入りし、県大島支庁長などを歴任。2014年6月から15年7月まで伊仙町副町長を務めた。