地域の歴史や自然紹介 エコツアーガイド育成研修 徳之島
2021年02月21日
政治・行政
【徳之島総局】2020年度エコツアーガイド初期段階育成事業(奄美群島広域事務組合主催)の受講生が企画した集落歩きツアーが20日、徳之島であった。伊仙町の検福集落、徳之島町の亀徳集落周辺を参加者に案内し、地域の歴史や自然などの魅力を伝えた。
広域事務組合は14年度から、ガイドの資質向上や量的確保を目的に同事業を実施。2年間で前期、後期各5回の研修があり、前後期各4回以上の受講者に修了書が交付される。
この日は徳之島の受講生による実地研修。受講生10人が2グループに分かれ、「検福ぶらツアーから知れば知るほど深い~」「亀徳で迷子~集落という小宇宙の歩き方~」を企画し、両ツアーに延べ約30人が参加した。
検福の集落歩きでは、国指定史跡の「カムィヤキ陶器窯跡」が残るカムィヤキの森、鍾乳洞「銀竜洞(検福穴八幡)」などを案内。道中ではクイズを出題して集落の歴史や伝説、自生する植物の植生なども紹介した。
案内した研修生の松田りえ子さん(66)は「ガイドをするためにその土地のことを深く知ることで先人たちの思いに触れ、島のことがもっと好きになった。今度は島の自然や文化を継承する側として、若い人たちに伝えていきたい」と話した。
集落歩きツアーは21日に天城町、27日に和泊町でも予定している。3月には各島で報告会もある。