安脚場戦跡公園 ふるさとおこし事業で利用再開へ

2018年05月04日

政治・行政

多くの戦跡が残り、美しい眺望でも知られる安脚場戦跡公園

多くの戦跡が残り、美しい眺望でも知られる安脚場戦跡公園

 県は県内離島の中で自然的条件が厳しい19島(7市町村)を支援する「特定離島ふるさとおこし推進事業」の助成内容を決定した。2018年度に奄美で対象となる瀬戸内町の採択数は16件。昨年8月の台風5号で被災し、利用を休止していた安脚場戦跡公園(加計呂麻島)の復旧などに充てる。

 

 同事業は産業振興や生活基盤の整備にかかる費用の70~80%を県が負担する。18年度は県費分で9億円を7市町村の85件(ハード58件、ソフト27件)に充てる。

 

 安脚場戦跡公園は旧日本軍の砲台跡や弾薬庫跡が残る町の施設。台風5号で土砂が崩れ、園内の道路が決壊した。町の発掘調査も中止している。ふるさとおこし推進事業を活用して5240万円を投じ、18年度中に利用を再開できるようにする。

 

 新規就農者がパッションフルーツを栽培するビニールハウス2棟と、かんがい施設を加計呂麻島に整備する。事業費は1650万円を計上した。

 

 瀬戸内町の請、与路、加計呂麻3島を対象に加計呂麻マンゴーのPR強化や「島案内人」の育成、観光メニューの商品化に取り組む。