屋久島の関係者と交流懇談会 奄美市名瀬

2018年06月24日

政治・行政

 奄美・沖縄の世界自然遺産登録を見据え、先行登録地である屋久島と奄美の行政、観光関係者の交流懇談会が23日、奄美市名瀬の集宴会施設であった。約80人が参加し、地域の枠を超えて連携していくことを再確認した。

 

 屋久島からの一行36人は同日、日本エアコミューター(JAC)のチャーター便で奄美空港に到着。奄美大島北部の観光施設などを視察した後に懇談会に出席した。

 

 主催者を代表し、松本俊一県大島支庁長は「奄美は2年後の登録を目指すこととなったが、それまでに観光の受け皿整備などを進めたい。忌憚のない意見を交換し、両地域の連携を深めていこう」とあいさつ。あまみ大島観光物産連盟の境田清一郎事務局長が奄美大島の自然や文化、観光振興への取り組み状況などを紹介した。

 

 朝山毅奄美市長の音頭で乾杯した後、奄美側6人と屋久島側5人があいさつした。

 屋久島町の荒木耕治町長は「鹿児島の26有人離島が連携し、県全体の観光浮揚につなげていこう」と述べ、出席者に協力を呼び掛けた。

 

奄美と屋久島の交流懇談会で乾杯する関係者=23日、奄美市名瀬

奄美と屋久島の交流懇談会で乾杯する関係者=23日、奄美市名瀬

 屋久島とは今年3月、マルエーフェリーが定期船「フェリー波之上」で奄美市名瀬と屋久島町の宮之浦港を結ぶ新航路(4日に1度、上り便のみ)を開設。宮之浦港への初寄航では奄美の関係者が乗船し、屋久島を視察するなど両地域の交流が活発化している。

 

 屋久島の関係者は24日夜に名瀬港を出港するフェリー波之上を利用して戻る予定。