市民歌の歌詞決定 奄美市

2020年05月04日

政治・行政

決定した歌詞を答申する田丸委員長(左)=1日、奄美市名瀬

決定した歌詞を答申する田丸委員長(左)=1日、奄美市名瀬

 奄美市民歌制定委員会(田丸友三郎委員長)は1日、朝山毅市長に対し、決定した歌詞を答申した。作詞者は東京都の保岡直樹さん(49)。全3番で豊かな自然や伝統、人情を表現し、明るく前向きな作品に仕上げた。田丸委員長は「地域のことを調べつくし、イメージが沸きやすい」と評価した。今後は専門家に作曲を依頼し、年度内の完成を目指す。

 

 市民歌制定は2006年の市町村合併時の協定項目の一つ。いわば新市の宿題だったが、これまで具体的な動きはなかった。

 

 制定委は昨年7月に発足した。一般公募に64点が寄せられ、制定委内の選考委員会で3点まで絞り込んだ後、パブリックコメント(意見公募)などを経て正式決定した。

 

 作品タイトルは「輝く未来へ」。応募に際し、保岡さんは「豊かな自然や伝統文化を描きながら、明るく希望に満ちた元気の湧く歌詞を心掛けた」とコメントしていた。

 

 田丸委員長は名瀬、住用、笠利3地区の具体的な地名が入らなかったことも選定理由の一つに挙げ「再合併がないとはいえない。市の情景を思い描けることなどをポイントに選んだ」と講評。完成に向けては「若い人も高齢者も口ずさめるようなメロディーになれば」と期待した。

 

 朝山市長は「未来に向けてのシンボル的な歌詞。奄美市が一体となって羽ばたくイメージだ」と語った。