新庁舎、あしびの郷周辺に 知名町、町民会議が答申

2019年02月15日

政治・行政

今井町長に答申書を手渡すまちづくり町民会議の外山会長=13日、知名町中央公民館

今井町長に答申書を手渡すまちづくり町民会議の外山会長=13日、知名町中央公民館

 知名町のまちづくり町民会議(外山利章会長、委員35人)の第3回会合が13日、町中央公民館であった。前回に続き今井力夫町長から諮問を受けた役場新庁舎の建設地を協議。現庁舎より山手にある「おきえらぶ文化ホールあしびの郷・ちな周辺」が最も適地と判断し、今井町長に答申した。答申内容を踏まえて町長が最終決定し、来月始まる定例議会で報告する。

 

 同会議は昨年12月に発足。委員が7班に分かれ、新庁舎建設地について「現庁舎の位置」と「あしびの郷周辺」の2案を軸に協議してきた。

 

 この日は各班が①適地と判断した建設地②その場所に建てた際に生じる課題とその解決策③選ばなかった場所の活用策―について発表。7班のうち6班は「あしびの郷周辺」、1班は「現庁舎の位置」を適地とし、その後の全体議論で「あしびの郷周辺」に決めた。

 

 発表では▽将来的な拡張性に優れている▽駐車場スペースが十分確保できる▽仮設庁舎が不要でコストが削減できる▽津波、高波などの災害に強い―ことなどが利点として示された。

 

 課題として役場が商店街と離れることで、商店街の衰退を懸念する意見があった。これらを踏まえ答申では「商店街を含むまちの活性化課題等について検討すること」を付帯事項として加えた。

 

 答申を受けた今井町長は「付帯事項も含め、町民会議からの答申内容を基に役場の中で再度しっかり協議し、最終決定したい」と述べた。

 

 町民会議は今後、新庁舎の具体的な規模や機能などについても協議を進める。町は今年秋ごろの基本計画策定、2020年度中の着工を目指している。