新庁舎予定地で起工式/和泊町

2018年01月12日

政治・行政

神事を執り行い、新庁舎建設工事の安全を祈願する出席者=11日、和泊町

神事を執り行い、新庁舎建設工事の安全を祈願する出席者=11日、和泊町

 【沖永良部総局】現庁舎の老朽化に伴う新庁舎建設事業を進めている和泊町は11日、同建設予定地で起工式を開いた。事業は県内の市町村役場庁舎としては初の民間資金活用型(PFI方式)を採用。コンパクトで防災機能が充実した、まちづくりの拠点となる新庁舎を目指す。年内に建設工事を完了し、供用開始は2019年1月の見込み。

 

 建設地は現庁舎の南側で来庁者用駐車場の一角。新庁舎は鉄筋コンクリート2階建て、延べ床面積3256平方㍍。利便性に配慮し1階は町民支援課や保健福祉課など主に町民が立ち寄る機会の多い課を配置。中央に広い待合スペース、キッズスペース、相談室などを設け、さまざまなイベントで使える多目的ホールも配置する。

 

 2階は教育委員会エリアや議場などの議会エリア、町長室、会議室などを配置。バリアフリーの観点から1階に多目的トイレ、エレベーターも設置する。15年間の維持管理を含む総事業費は約17億1400万円。国の公共施設等適正管理推進事業債を活用、約2億5千万円の交付税措置を見込んでいる。

 

 式は午前10時から神事が執り行われ、行政関係者や集落区長、施工業者ら約100人が出席し工事の安全を祈願。会場を移しての直会(なおらい)で伊地知町長は「町民に分かりやすく親しみやすい施設となるようユニバーサルデザインや環境にも配慮した機能を導入するとともに、耐震性を高めるなど災害に強い庁舎を目指している。新庁舎を核として、これから町が大きく発展するよう努めていきたい」などとあいさつした。

 

 町総務課によると、新庁舎完成後、既存本庁舎の解体や外構整備を行い、19年3月までの事業完了を予定。工事開始に伴い10日から役場庁舎前の駐車場が全面駐車禁止。町は周辺に確保した臨時駐車場の利用を呼び掛けている。

和泊町新庁舎完成イメージ(基本設計段階)

和泊町新庁舎完成イメージ(基本設計段階)