有村さんへ高齢者叙勲 奄美市
2020年06月10日
政治・行政
4月1日付で瑞宝双光章(更生保護功労)を受章した奄美市名瀬の元保護司、有村忠夫さん(88)=マルエーフェリー取締役副会長=への叙勲伝達式が9日、市役所であった。法務省鹿児島保護観察所の田畑義弥所長から勲記と勲章を受け取った有村さんは「身に余る章をいただき感謝感激している」と喜びを語った。
有村さんは1973年4月から2009年1月まで保護司活動に取り組み、犯罪者、非行少年ら保護観察対象者の指導や就労支援、矯正施設仮釈放後の引受人の調整などに尽力。多くの社会復帰を後押しした。北大島地区保護司会副会長などを歴任し、02年春に藍綬褒章(更生保護功績)を受章。
約36年間の活動を振り返って有村さんは「対面する少年たちはいい子が多い。かねての行いをよく注意して頑張りなさいと励ましの言葉を掛けると、しみじみ聞いてくれた」と話した。
同席した朝山毅市長は「公私にわたり社会に貢献された。心から敬意と感謝を申し上げたい」と語った。