松くい虫被害、大島北部で拡大

2015年05月05日

政治・行政

漁港に仮置きされた伐倒処理後の松=2日、奄美市名瀬の知名瀬

漁港に仮置きされた伐倒処理後の松=2日、奄美市名瀬の知名瀬

 松枯れの原因とされる「松くい虫」が奄美大島北部で猛威を振るっている。奄美市住用町以南で終息に向かう一方、被害域は急速に北上した。県大島支庁林務水産課によると、2014年度の被害量は奄美全体で6万8千立方㍍。樹木数換算(1本当たりの体積0・7立方㍍で計算)では約9万7千本に上る。県全体の8割を占めるという奄美の松くい虫被害。同課は「10~15年後をめどに沈静化を目指す」とし、防除作業を進めている。