4~5月、前年比大幅減 コロナ影響、貨客とも 瀬戸内町営船

2021年01月24日

政治・行政

よこ新型コロナ対策を徹底して運航する瀬戸内町営船「フェリーかけろま」

よこ新型コロナ対策を徹底して運航する瀬戸内町営船「フェリーかけろま」

 瀬戸内町商工交通課船舶交通係によると、2020年4~12月の町営定期船旅客数は「フェリーかけろま」が8万1702人で前年比77・9%、「せとなみ」は4609・5人で同86・5%といずれも減少した。フェリーかけろまの自動車航送も前年比77・4%の1万1684台。月別ではいずれも4~5月に前年比20~60%台まで落ち込んだ。全国的な新型コロナウイルス感染拡大で最初の緊急事態宣言が出された時期で、影響を受けたとみられる。

 

 月別の旅客数を見ると、フェリーかけろまは4月7592人(前年比61・9%)、5月6679・5人(同51・7%)、6月7961人(同85・4%)、7月1万910・5人(同92・0%)、8月9269・5人(同73・6%)、9月8574人(同80・9%)、10月1万642・5人(同84・8%)、11月1万1477・5人(97・7%)、12月8595・5人(同78・6%)。

 

 せとなみは4月297人(39・4%)、5月383人(40・4%)、6月487人(124・1%)、7月664人(131・7%)、8月578人(98・6%)、9月480・5人(99・9%)、10月620人(115%)、11月604人(116・9%)、12月496人(81・8%)。

 

 両船とも6~11月は前年並に回復する月もあり、船舶交通係の担当者は「最初の緊急事態宣言が解除され、観光客が増えたというよりは、地元の人が安心して活動を始めたのでは」と分析した。

 

 同係では、国の緊急事態宣言全国拡大を受けて奄美大島5市町村の共同メッセージが出された20年4月17日の翌日から感染拡大防止策を強化。了承が得られた人への検温と、手指・靴底の消毒、客室の換気、乗客・乗員のマスク着用を徹底してきた。

 

 担当者は「当初は協力を拒む方もいたが、今は多くの方に理解いただき、対策が浸透していると感じる。私たちがウイルスを食い止める『とりで』という気持ちで、コロナ収束まで対策を続けていきたい」と話した。

 ※小学生1人は0・5人で計算