「交流事業に協力を」 伊仙町 高校生が企画への熱意伝える

 【徳之島総局】世界自然遺産登録をきっかけに交流が生まれた徳之島と静岡県三島市の高校生たちが企画する「徳之島プロジェクト」が双方の生徒主体で進行している。23日、同企画に取り組む稲村琳仁さん(樟南第二高2年)と作田萌子さん(徳之島高2年)が伊仙町役場を訪れて町職員に企画について紹介。実現のために協力を求めるとともに企画に懸ける熱意を伝えた。

 

 交流が始まったのは同市の日本大学三島高校が徳之島に宛てたビデオレターがきっかけ。同校生徒たちが世界遺産の富士山や、同市が徳之島と同様にジャガイモの産地であることを紹介し、「離れているけど私たちは徳之島に興味津々」とのメッセージを込め徳之島の世界自然遺産登録決定を祝う動画を制作した。ビデオレターは登録が決定した7月26日、天城町のパブリックビューイング会場で紹介された。

 

 動画はインターネット上でも公開され、感銘を受けた徳之島出身者や島民から「お礼に徳之島から何かできないか」という声が上がり、稲村さん、作田さんが呼応した。現在島内の高校生ら9人がプロジェクトに参加して三島高の生徒らとオンラインで交流を続けているという。

 

 コロナ禍で当面はオンライン交流が続くが、徳之島のメンバーらはお礼のビデオレター制作と将来の相互交流を目標に掲げている。稲村さんは「島の高校生が学校の枠を超えて活動していることをまずは島の人に知ってもらいたい」と笑顔を見せた。伊仙町を皮切りに今後も周知のための活動を展開していくという。

 

 応対した同町未来創生課の名古健二課長は「高校生が引率教諭なしで事業協力を求めて来たのは初めて」と驚きながらも、「高校生たちが相互交流で良い刺激を与え合っているのは頼もしいこと。他の行政機関との橋渡しになるなど町としてできるかぎり後押ししてあげたい」と話した。

 

 稲村さんらは今後も学校の枠を超えた活動を希望しており、活動に関しての問い合わせなどは学校や個人ではなくインターネットで「徳之島高校生PR隊」を検索し、会員制交流サイト(SNS)を通じて連絡してほしいとしている。