「島自慢できる人に」 石田さん(東北大名誉教授)講演 沖永良部高・立志塾

立志塾で石田さんの講演を聞く沖永良部高校の生徒ら=16日、同校

 県立沖永良部高校(室屋洋一校長、生徒233人)の1年生を対象にした郷土学習「沖高立志塾」が16日、同校体育館であった。今年度初回で、東北大学名誉教授で地球村研究所代表の石田秀輝さん(知名町)が講演。自然や地域コミュニティーの存在などが島の強みと紹介し「島のことを知り、島自慢ができる人になってほしい」などと呼び掛けた。

 

 立志塾は、郷土で活躍する人たちの講話を通して沖永良部島の新たな魅力や課題を見つけ、考える力を身に付けることなどが目的。今年度は全4回を予定している。

 

 石田さんは、沖永良部島の魅力について「5年前のアンケート調査では高校生の75%が島に戻りたいと言い、圧倒的な自然を維持し続けている。地域コミュニティーも、その機能を果たしている」などと語った。

 

 国内の人々の暮らしについて「新型コロナウイルスの影響で都市集中型のライフスタイルが見直され、ローカル(地方)が主役になる時代に移行する」と持論を展開。沖永良部島が日本を代表するローカルになるためには「この島には、長い歴史の中でおじい、おばあがつくってくれた価値観がある。この価値観を紡ぎ直すだけで未来は描ける」と訴え、「確かな未来は懐かしい過去にある。過去を大事にしてください」と語った。

 

 石田さんの話に耳を傾けていた元榮花奈さん(15)は「自分も大好きな島に貢献できることがあれば、なんでもしたいと考えた」と話した。