「手作りごはんは格別」 コロナに負けず、地域食堂開店 住民の孤立化防止で初実施 瀬戸内町網野子

住民が笑顔で食事を楽しんだ笑楽会の地域シルバー食堂=20日、瀬戸内町網野子

 瀬戸内町網野子集落(森幸尚区長、41世帯78人)の老人クラブ「笑楽会」は20日、網野子集会所で地域・シルバー食堂を開いた。女性会員たちが豚汁とおにぎり、焼き菓子など約50食分を用意。訪れた地域住民は「手作りの温かい食事がうれしい」と笑顔を見せた。

 

 地域食堂は瀬戸内町老人クラブ連合会(徳永敬次会長、27単老948人)が推進する地域支え合い事業の一環。新型コロナウイルスの影響で地域活動が少なくなる中、住民の孤立化を防ごうと初めて実施した。

 

  メニューはおにぎりと豚汁、ピーナツ豆腐の梅だれかけ、島ウリの酢の物、おからとピーナツのケーキの5品。地域住民を招待し、時間を2回に分けて開催した。

 

  網野子集落は高齢者のサロン活動が活発な地域で、約10年前に森区長らを中心にサロンが発足。現在は30人ほどが毎月10回程度、体操教室や茶会などで健康づくり、仲間づくりに励んでいる。

 

  サロン活動は町内で新型コロナウイルスの感染が確認された場合は活動を休止するが、以前2カ月ほど休止した際、体調を崩したり、歩行が困難になるメンバーが出たという。

 

  笑楽会の福沢ワカエ会長(72)は「何もかも無くしてしまうと悪影響が大きい。人と会うこと、楽しく食事をすることも高齢者の健康にはとても大切」と話した。

 

  地域食堂は体温チェックや手指の消毒、会場の換気などの対策をとって実施した。来場者は家族や親しい友人同士で席に着き、「どれもおいしい」「普段自分で作って食べるが、人が作ったごはんは格別」と笑顔で食事を楽しんでいた。