「食文化という宝次世代へ」 九州農政局オンラインフォーラム

食文化の継承について、食育関係者が意見を交わしたウェブフォーラム(提供写真)

    地域の食文化保護・継承について考える九州農政局のオンラインフォーラムが19日、熊本市の同局を会場に開かれた。奄美大島からNPO法人奄美食育食文化プロジェクトの久留ひろみ理事長が参加し、地元の食材や伝統料理を次世代へ引き継ぐ取り組みを紹介。「食文化はシマの宝であり、家庭や地域など小さなところから少しずつでも伝えていけるよう呼び掛けたい」などと語った。

 

 九州農政局は地域の食文化保護・継承活動の活性化と関係者間の連携促進を目的に、今年2月に「地域の和食文化ネットワーク九州」を創設。メールマガジンの配信などで情報発信を行っている。

 

 フォーラムは関係者の情報共有や意見交換の場として今回初めて開催した。ウェブ会議システムで九州各会場をつなぎ、自治体や教育関係者、食育に取り組む団体など約30機関が視聴した。

 

 久留さんは、奄美の長寿を支えてきた島野菜の研究と、伝統料理の継承活動について報告。料理教室では「地域の女性を講師に招くことで、その土地に根付いた料理を学ぶことができる」と話した。

 

 鹿児島女子短期大学の福司山エツ子名誉教授が日本伝統食について基調講演した後、削り節の製造・販売会社「山一」の林豊子代表取締役、インターネット上で食育活動を展開している立松食育研究所の立松洋子所長がそれぞれの活動を報告した。

 

 新型コロナウイルス感染症でイベント開催が難しい中、動画配信サイト「ユーチューブ」を活用した調理実習の提案や、家庭内での食育を推進するべきといった提言もあった。