クロウサギの子育て紹介 勝さん 最新動画交え講演 奄美図書館

クロウサギの子育て動画を交えて講演する勝さん=10日、奄美市名瀬

 奄美市名瀬の県立奄美図書館で10日、生涯学習講座「第3回あまみならでは学舎」があり、アマミスミレの会会員で自然写真家の勝廣光さん(73)=同市笠利町=が講演した。勝さんは初公開の動画や写真を交えてアマミノクロウサギ一家の子育てを紹介。「平均寿命や妊娠期間など分かっていないことも多い」と語り、今後の研究に期待を寄せた。

 

 勝さんは1991年からクロウサギの生息地に通い、自動撮影カメラなどを用いて生態を記録している。

 

 講座では6月までに撮影した最新のクロウサギ動画を公開した。妊娠期間中に巣穴作りに励む雌や、かいがいしく子どもの面倒を見る雄など、森の中で生き生きと暮らす姿を紹介。子どもが母親に乳ねだりをして甘えたり、父親にならって木の実の食べ方を練習したりする、ほほ笑ましい姿も見られた。

 

 勝さんは「これだけ脚光を浴びているが、野生下での平均寿命や妊娠期間などは分かっていない」「雄の子どもとの関わり合いは個体によって異なる。どこで自立かというのも雄と雌で違う」と指摘した。

 

 同市笠利町の60代女性は「奄美に住む人が自然を知り、大切にすることが大事。世界自然登録を前にいい学びができた」と笑顔で語った。