コロナ感染、累計3桁に 奄美市 

 奄美市で新型コロナウイルスの感染確認が続いている。5月だけで62人(22日現在)に上り、昨年4月以降の感染者総数は117人となった。今年4月末のクラスター(感染者集団)が落ち着いた後も連日のように感染者が発表されており、それまでの累計から一気に倍増した形だ。大型連休中に島外の人と接触す

来島客らに警戒レベル5を周知する奄美空港のデジタルサイネージ=19日、奄美市笠利町

る機会が増えたことも要因の一つとされており、市は感染の広がりに「最大級の警戒」を呼び掛けている。

 

 月別の感染者数は▽昨年4月2人▽12月7人▽今年1月19人▽4月27人▽5月62人。

 

 1月にも全国の「第3波」と比例するように感染者が断続的に確認されたが、4、5月の状況がこれまでと異なる点は島内初のクラスターが発生したことだ。

 

 4月29日、県が接待を伴う飲食店でのクラスターを発表。クラスター関連の感染確認数は一気に増加し、53人(奄美市外3人含む)に膨れ上がった。県内のクラスター36事例のうち、50人を超えたのは8事例しかない。

 

 そのクラスターも5月12日を最後に感染確認されていないものの、クラスターとは関連のない感染事例が依然として1日1~5人ペースで続いている。

 

 市内の感染者総数は16日に100人を突破した。山下能久保健福祉部長は大型連休中の往来増を要因の一つに挙げ、「島外の人と接触の機会があった感染者もいると聞いている」と話す。

 

 県は20日、市内飲食店への営業時間短縮要請について予定通り23日での解除を決定した。一方、市は同様に23日までとしていた公共施設の休館を30日まで延長すると発表。奄美大島独自に設定した新型コロナ警戒レベルも「感染の広がりが収束していない」として、最高値の「5」を維持する方針だ。

 

 山下部長は「街を歩く人が少なくなっていることも理解している。しかし、感染を1日も早く収束させるため休館延長を決めた。一人一人が改めて基本的な感染防止対策を徹底してほしい」と呼び掛けている。