ヒメタツナミソウの絵本制作 喜界町教委

喜界中学校に絵本を贈った松原さん(中央)と照屋さん(左)=22日、喜界中学校

 喜界町教育委員会はこのほど、喜界島の固有植物ヒメタツナミソウの保護を目的とした絵本「ヒメタツナミひめものがたり」を制作した。絵本は1000部印刷し、島内の小中学校や観光施設などに配布する。22日は制作に関わった教育委員会の職員が喜界中学校(藤野義久校長、生徒179人)を訪れて生徒に絵本を手渡し、ヒメタツナミソウの魅力について語った。

 

 ヒメタツナミソウはシソ科の多年草。国内希少野生動植物、町指定文化財(天然記念物)に指定され、採取が禁止されている。

 

 喜界町埋蔵文化財センターは、ヒメタツナミソウ保護のため2019年から観察を続けている。一定の日当たりと湿気があり、ある程度人が手入れをしてある場所を好むほか、4月中旬から4月末ごろが開花のピークということが分かっている。

 

 保護には島の人の協力が必要なことから、幅広い年代にヒメタツナミソウの特徴や魅力を伝えようと絵本制作が企画された。

 

 絵本はヒメタツナミソウに住む「ヒメタツナミひめ」が、多くの仲間ができるように、人間の男の子に助けられながら奮闘する物語。絵と文章は中央公民館職員の照屋真澄さん、写真と説明は埋蔵文化財センターの松原信之さんが担当した。

 

 松原さんと照屋さんは、喜界中の生徒に「ヒメタツナミソウは人との関わりが深い植物。絵本をきっかけにみんなに知ってもらい守っていけたら」などと語った。

 

 絵本に関する問い合わせは町埋蔵文化財センター0997(55)3308。