ペットの災害避難で提案 うささん「同室避難を」 獣医師ら勉強会

災害時のペットの避難について学んだ勉強会=16日、奄美市名瀬

 災害時にペットを避難させる取り組みを学ぶ勉強会が16日、奄美市名瀬のカフェ「COVO TANA」であった。全国の被災地でボランティア活動を行う絵本作家のうさ(本名・田中麻紀)さんが講話。避難所で飼い主とペットが一緒に過ごせる「同室避難」を提案し、「ペットは大切な家族。私たちと同じ命と考え、向き合える世の中になればいい」と訴えた。

 

 うささんは東日本大震災をきっかけに、絵本作家や画家らが災害で犠牲になったペットの絵を描いた展覧会「災害で消えた小さな命展」を国内外で展開。奄美市でも2017年に開催された。災害時にペットの捜索や救助を行う「チームうーにゃん」を立ち上げ、全国で活動している。

 

 勉強会には奄美市の獣医師やボランティア、行政関係者らが参加した。うささんは東日本大震災で命を落とした飼い主と犬の実話を基に描いた絵本を朗読。避難所でペットの同伴を断られて外に出されたり、自宅に戻ってペットと一緒に津波にのまれた犠牲者がいたことを紹介した。

 

 災害時に、動物が苦手な人に配慮して、ペット同伴者とのスペースを分離する、同室避難が可能な避難所の設置を提案。熊本地震などの際に導入された廃校を利用したペット連れ専用の避難所や、建物内でエリアを分ける取り組みを取り上げた。

 

 勉強会は奄美市の獣医師などでつくる「ペットの安全を守る会」主催。代表を務める「あおと獣医科」(奄美市笠利町)の青砥真知子院長は「避難指示が出たとしても、愛するペットを置いてはいけない。一緒に避難できる場所をつくってもらいたい」と話した。

 

 同会はペットと一緒に避難できる避難所の開設を求める署名活動を行っている。8月末まで。問い合わせは電話090(1438)9711青砥さんへ。

ペットとの同室避難を訴えるうささん