マリックス新船、あす就航 奄美航路、大型化でより快適に

20日から定期就航する新造船「クイーンコーラルクロス」=18日、奄美市名瀬

    マリックスライン(鹿児島市)が運航する奄美・沖縄航路の「クイーンコーラル8」(4945トン)に代わる新造船「クイーンコーラルクロス」の船内が18日、報道陣に公開された。引退するクイーンコーラル8に比べ1・6倍に大型化して貨物の積載量が増加した一方、2等室の定員を減らして個室を増やすなど、顧客のプライバシーに配慮した。20日の鹿児島港発下り便から定期就航する。

 

船内中央ロビー周辺=18日、奄美市名瀬

 クイーンコーラルクロスは定期就航前の試験航海で午後6時半に名瀬港へ寄港し、報道陣や船舶関係者に公開された。総トン数は7914トン、全長144・88メートル、全幅24メートル、航海速力21ノット。旅客定員は655人で、寝台室や特等室などの個室は増やして快適な旅を楽しめるようにした。

 

 大型車両や大型貨物の積載も可能になり、車両はトラック30台と乗用車44台、貨物は10フィートコンテナ246個に加え、新たに20フィートコンテナも8個積載できるようになった。

 

 マリックスラインの関係者は「新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底し、安全安心を前提に船を運航させたい。世界自然遺産登録効果を追い風に、お客様が増えてくることを期待している」と話した。

 

 同港内で飲食店を営む鮫島幸子さん(73)は息子と2人、入港した新船を待合所デッキから眺めた。18日発のクイーンコーラル8で県本土へ行き、21日着のクイーンコーラルクロスに乗船するといい「二度と乗れない旧船を満喫したい。新船に乗るのも楽しみ」と胸を弾ませた。

 

 クイーンコーラル8は19日朝に鹿児島新港に戻り役目を終える。