モデルナ製の情報提供を 不安解消へ知事に要望 奄美大島5首長

モデルナ製ワクチンの情報提供などを県に要望した安田市長(中央)と竹田町長(左)=24日、奄美市名瀬

奄美大島5市町村長でつくる新型コロナウイルス感染症対策本部会議(会長・安田壮平奄美市長)は24日、塩田康一知事に対し、ワクチン追加接種に関する要望書を提出した。国が使用ワクチンの一つに示している米モデルナ製に住民らから不安の声が上がっているとして、詳細な情報提供を求めた。来年2月にも始まる高齢者向け接種に向けて、ファイザー製ワクチンの配分も訴えた。

 

島内では一部医療機関で医療従事者の3回目接種が始まっている。来年2月以降は高齢者から順次、一般向けの接種が行われる予定。ただ、ほとんどの住民が1、2回目にファイザー製を使用しており、モデルナ製との交差接種に不安を抱く人が多いことが予想される。

 

奄美市などによると、ワクチン1瓶当たりの接種回数はファイザー製6回分に対し、モデルナ製は15~20回分。小規模な医療機関の多い奄美大島では、回数分の人数を確実に確保することが難しく、ワクチン廃棄につながる可能性も懸念されている。

 

さらに保管方法の違いや交差接種に対する情報不足などにより、大島郡医師会からも「モデルナ製を使用した個別接種は困難を極める」との声が上がっているという。

 

要望書では①モデルナ製による追加接種の安全性、有用性を示す資料を市町村へ速やかに提示すること②高齢者はファイザー製の接種希望者が多いことが予想されるため、同ワクチンの配分を行うこと③4月以降の配分の速やかな情報展開―の3項目を求めた。

 

同日、安田市長と竹田泰典龍郷町長が県大島支庁の印南百合子支庁長を訪問し、要望書を手渡した。

 

安田市長は「国からの情報を頼りに接種計画を立てなければいけない中で、交差接種や副反応に対する不安の声を聞いている。しっかり解消するためにも、ぜひ離島の声を要望したい」と話した。竹田町長は「今後、接種予約の受け受けが始まるが、住民の希望通り十分にワクチンを確保していただけたら。効果については国、県に情報発信してもらいたい」と訴えた。

 

印南支庁長は「5市町村の背景や課題、状況に応じた要望。担当部署へつなぎたい」と述べた。