一般廃棄物、最終処分場整備へ 喜界町 議会に実施設計費を計上

喜界町の一般廃棄物最終処分場の建設予定地=8日、同町塩道屈那

    喜界町は塩道集落と佐手久集落の中間地(塩道地内屈那)に一般廃棄物最終処分場を整備する。5月末までに建設地の大半を所有する塩道集落や他2筆の同意が得られたため、9日開会の町議会6月定例会に最終処分場の実施設計委託料4140万円を含む2021年度一般会計補正予算案(第2号)を提出、17日の最終本会議で議決される見通し。担当の町民税務課によると22年度に着工し、24年度の完工・稼働を目指す。町の懸案だった最終処分場整備に一定のめどが立ちそうだ。

 

 一般廃棄物最終処分場はクリーンセンターで焼却した一般廃棄物の焼却灰を地中に埋め立て処理する施設。整備は14年3月に策定した町一般廃棄物処理基本計画に基づく。当初はクリーンセンター近くの土地を建設予定地としていたが、高台で水源地に近く、住民から水質への影響を懸念する声が上がり、一度白紙になった経緯がある。

 

 現在、同町で発生している焼却灰は島外へ搬出している。運搬費用や、受け入れ地域のごみ処理負担などの問題もあり、町内での最終処分場建設の必要性が以前から指摘されていた。

 

 最終処分場整備については9日の一般質問で生島常範議員が取り上げた。当局によると計画施設の概要は敷地面積約1万4000平方㍍、埋め立て面積約4000平方㍍、埋め立て期間は24年度から30年間。約1万4000立法㍍の焼却灰の受け入れを見込む。

 

 町は集落共有地として整備予定地の大半を所有する塩道集落で今年2月と5月の2回、近隣の佐手久集落で2月に1回の集落説明会を実施。施設の概要や搬入計画、15年度に実施した環境影響調査の結果などについて説明を行った。

 

 町民税務課によると説明会では塩道集落から、周辺地域への「匂い」に対する不安が寄せられたことなどを受け、処分場は当初予定していたオープン型から、灰や匂いなどの飛散を軽減するクローズド型(屋根付き型)へと変更する方針。

 

 また佐手久集落からは集落内を通らない搬入ルートへの変更要望などがあった。同課は「焼却灰がどういった形で搬送されるか、搬送時の安全性などを詳しく示して理解を得たい。また環境影響調査では影響がないという結果も出ているが、集落の要望を踏まえ、県とも協議、検討したい」としている。

 

 隈崎悦男町長は「(整備に同意した)塩道集落や近隣所有者に深く感謝するとともに、今後も集落から出された要望への対応や、町民への情報開示に努めていく」と述べた。