今年度もしまむに講座開講 知名町中央公民館

しまむにでの作文を発表する受講生=5日、知名町中央公民館

    しまむに(沖永良部島の方言)を学ぶ知名町の公民館講座「しまむにサロン」が5日、町中央公民館で開講した。和泊、知名両町から40~70代の18人が受講。年間を通して、危機言語といわれているしまむにの文法の仕組みや会話文を学ぶ。

 

 講座は、地域でのしまむに伝承者や記録者の育成を目的に始まり3年目。月1回来年3月まで全10回を予定している。講師はしまむにを調査・研究している東京外国語大学の横山晶子さんと国立国語研究所の山田真寛さんが務め、ウェブ会議システムを使ったオンラインで講義を行う。

 

 初回は受講生9人が参加。横山さんが「しまむに概論」と題して講義し、しまむにの歴史や継承方法など、他国の例を紹介しながら解説した。後半はグループに分かれ、しまむにでの作文実習を行った。

 

 この日の受講生のほとんどがしまむに話者だったこともあり、横山さんは「普段無意識に使っている言語でも、仕組みが分かると人にも説明しやすくなる。それを自覚する講座になれば」、山田さんは方言の文字化について「これから学ぼうとする人のため、漢字を入れて書いた方が分かりやすく、しまむにで振り仮名を付けるのが大切」などと助言した。

 

 今年度初めて受講した今井三重子さん(73)=知名町=は「方言はだいたい分かるし話せるが、子どもたちに話すときに、つい標準語になってしまう。この講座で子どもたちにどう伝えたらいいかを学びたい。他の受講生の皆さんと一緒に学ぶことで、日常で方言を使うことにも慣れたい」と話した。