供用開始、年度内に 宮古崎トンネル、難所解消に期待 県議会

  【鹿児島総局】県は27日、奄美市名瀬根瀬部と大和村国直間で整備を進めている主要地方道名瀬瀬戸内線「宮古崎トンネル」(延長2316㍍)について、年度内の供用開始を予定していると明らかにした。同日の県議会9月定例会で、向井俊夫議員(自民、奄美市区)の一般質問に塩田康一知事が答弁するとともに、交通の難所解消に期待した。

 

 トンネル整備は、全長5・2㌔(標高160㍍)の峠越えの解消が目的で、2014年度に事業着手した。総事業費は約80億円。総延長約2・9㌔のバイパスのうち、これまでにトンネル本体の工事を終了。今年度はトンネル内の照明設備やコンクリート舗装、車両用防護柵、反射材などの工事を進めてきた。

 

 塩田知事は答弁で「根瀬部│国直間では12年の豪雨で大規模な土砂崩れによる通行止めが発生し、高校生が徒歩による峠越えでの通学を強いられるなど、住民生活にも大きな影響を及ぼした」と、整備に至った経緯などを述べ「現在、舗装工事などを進めており、本年度内の供用開始を予定している」と報告した。

 

 同トンネルは、奄美大島の県道を通るトンネルとしては島内最長。開通後は現道に比べて、距離で約2㌔、自動車の移動時間で約5分短縮される。防災面に加えて日常生活の利便性向上、救急搬送、大和村への観光客の入り込み増加など多方面での効果が見込まれており、塩田知事は「奄美大島の観光振興や地域の活性化にも大きく貢献すると期待している」と述べた。