入館者数、過去最少 県奄美パーク20年度実績 前年度比半減の5万人台

 奄美市笠利町の県奄美パーク(宮崎緑園長)はこのほど、2020年度の入館者実績をまとめた。中核施設の奄美の郷と田中一村記念美術館を合わせた総入館者数は、01年度の開園以来過去最少の5万7348人。新型コロナウイルスの影響による観光客の激減やイベントの中止が響き、前年度に比べて7万1949人(55・6%)減少した。

 

 入館者の内訳は、奄美の郷が3万6704人(前年度比45・7%)、田中一村記念美術館が2万644人(同42・2%)。いずれも前年度の半分以下にとどまった。

 

 総入館者数を月別にみると、緊急事態宣言が発令された4月が1031人(前年同月比8・3%)で、5月が377人(同2・8%)、6月が1604人(同13・9%)と大きく落ち込んだ。7月以降10月までは4000~7000人台で推移。政府の観光支援策「GO TO トラベル事業」などの効果で11月は前年を上回る1万1925人(同108・2%)にまで回復したが、感染再拡大による同事業の停止などで12月は7843人(同65・2%)と減少に転じた。例年1万人前後が来館する1、2月も、コロナの影響が長期化して2000人台と伸び悩んだ。

 

 同パークの宮崎剛次長兼総務課長は「(21年度は)修学旅行など団体ツアーの予約が入ってきており、7月には世界自然遺産登録が迫るなど明るい材料もある。コロナの状況次第ではあるものの、感染対策をしっかりとした上でイベントなどを開催し、奄美群島の情報発信拠点施設としての役割を果たしていきたい」と話した。

 

 同パークは01年9月に開園し、今年で開園20周年を迎える。10月16、17日に記念イベントを予定し、式典や伝統芸能の祭典などを計画している。20年度末までの来館者累計は256万8645人。