地域の魅力、認識を 知名町で地域づくり研修会

田口さん(右)を講師に、地域づくりについて学んだ研修会=29日、知名町

 【沖永良部総局】知名町主催の地域づくり研修会「人口減少社会で、将来に向けて今何ができるかを考える」は29日、町フローラル館であった。徳島大学総合科学部准教授で都市計画やまちづくりを専門とする田口太郎さん(45)が講演。「地域づくりとは地域自治の再生。問題なのは人口減少ではなく、人口減少で地域自治ができなくなること」とし、地域との信頼関係がある外部者の協力や住民自身が地域の魅力を認識する必要性を訴えた。

 

 田口さんは人口減少問題について「人口は多ければいいのか。人口は流動的。住んでいなくてもその土地を愛してくれる人がいる。行き来することを前向きに捉えてもいいのでは」と指摘。

 

 これから意識すべき地域自治の担い手として、集落や地域に住んでおらず、遠方や近居で頻繁に行き来する外部支援者に注目。「一定期間の関係を経て距離が空いてしまう際に『関係人口』にとどまることで、関係性や役割が継続する」などと提言した。

 

 住民自身が地域の現状を理解する取り組みとして、集落点検ワークショップの手法も解説した。

 

 会場には地域づくりに関わる町民ら約50人が来場。質疑応答では田口さんに、限界集落の捉え方や若い世代とのギャップをどう埋めるかなどの質問があった。