地震想定、応急対策実施 東方地区で住民ら300人 瀬戸内町防災訓練

簡易消火栓を使って消火訓練を行う住民ら=6日、瀬戸内町清

 第23回瀬戸内町防災訓練が6日、同町東方地区(清水、嘉鉄、伊須、蘇刈)であった。警察や消防、自衛隊などの関係機関・団体と地域住民ら約300人が参加。情報の連絡や伝達、避難誘導、初期消火、救出救護といった災害応急対策の実施体制の確立を図ったほか、住民らの防災意識を高めた。

 

 訓練は、午前9時ごろに奄美大島近海を震源とする地震が発生し、同町で震度6強を観測、気象庁から「津波警報」が発令されたという想定で実施。町は防災行政無線で「避難指示」を呼び掛け、住民らは各集落の高台に歩いて避難した。また、集落内で地震による建物火災が発生したと仮定し、バケツリレーや簡易消火栓での初期消火訓練を行った。

 

 清水地区(146世帯)で初めてバケツリレーを体験した円山獅道君(13)・竜之介君(10)兄弟は「慌てずにできて、ためになった。一度、経験しておけてよかった」と口をそろえた。指導した消防職員は「今年に入り、住民によって鎮火した事案が管内で2件ある。取り掛かりが大切で、陣頭指揮などについても集落内で話し合ってほしい」と総評。

 

 清水公園総合陸上競技場では、町、警察、消防、自衛隊、奄美大島南部医療介護連携協議会が合同訓練を展開。地震で家屋が土砂災害に巻き込まれて負傷者が多発、さらに倒壊した建物から火災が発生した想定で、各機関・団体が訓練を通して防災体制を強化した。災害対策本部長の鎌田愛人町長は「各地区の住民が積極的に訓練に取り組む姿からは自主防災組織の連携を、防災関係機関・団体の迅速な訓練からは心強さを感じた。今後も、自助、共助、公助から、防災に強いまちづくりに努めたい」と述べた。

 

 同町の防災訓練は毎年、「防災の日」に合わせて8月末に行われていたが、今年度は出水期を前に実施された。

土砂崩れから救出された負傷者を搬送する救急隊員=6日、瀬戸内町清