地震頻発の悪石島の住民、奄美大島へ避難 4世帯16人、宿泊施設などに

 

地震の頻発に伴って奄美大島に避難してきた悪石島の住民ら=11日、奄美市の名瀬港

9日午前に震度5強の強い揺れを観測するなど地震が続いている悪石島(十島村)の住民が11日、奄美大島に避難した。島外避難を希望した12世帯30人のうち、4世帯16人が村営船「フェリーとしま2」の定期便に乗って同日午後3時半ごろ、奄美市の名瀬港に到着。避難した住民は村が手配した奄美市内の宿泊施設に滞在するほか、親戚宅に身を寄せる。

 

悪石島などトカラ列島近海では今月4日以降、地震が続発しており、11日までに250回以上観測されている。

 

島外避難は、地震が相次いでいることを踏まえ住民の安全を確保するための措置。村は9日、住民や来島中の工事関係者計75人に避難するかどうかの意向を聞いた上で、希望者については奄美市と鹿児島市に分けて避難させることを決めた。奄美市の宿泊先については、市の協力も得て2カ所確保した。

 

消防団長の夫が島に残ったため、長男(6)、次男(3)と3人で避難してきた津波古香織さん(43)は「無事に着いてほっとした」と話し、「震度5強の地震で食器が割れたりして夜も眠れなかった。いつまた大きな地震が来るか分からない。早く落ち着いてほしい」と語った。

 

奄美大島に避難した以外の8世帯14人は、12日午前の同船上り便で鹿児島市に向かう。避難の期間について、十島村総務課情報政策室の藏町拓郎室長は「地震がいつまで続くか分からないので今のところ未定。今後の状況をみて判断することになる」としている。