奄美市の本庁舎完成 足掛け7年 安全の拠点に 駐車場利用来月から

奄美市本庁舎正面に完成した市民広場=23日、同市名瀬

 奄美市が整備を進めてきた市役所本庁舎の2期工事がこのほど完了した。立体駐車場は7月1日から来庁者用部分の利用をスタートし、残る庁舎正面の市民広場は8月下旬に開放予定。基本構想策定から足掛け7年、市民の「安全安心の拠点」として全体事業費76億円を投じた本庁舎整備事業がようやく全体供用開始となる。財政課の貞克己課長補佐は「グランドオープン後はセレモニーも実施したい」と話した。

 

 名瀬総合支所となる本庁舎は、市町村合併後の2014年3月に先行開庁した住用、笠利両総合支所に続く最後の庁舎建設事業。

 

 14年11月に基本構想が策定され、1期工事(本体工事)は16年9月に着手。約2年4カ月後の19年1月に完成した。

 

 庁舎は鉄筋コンクリート造9階建てに行政機能を集約したほか、最新の免震構造を採用するなど防災機能も強化した。

 

 2期工事(立体駐車場、市民広場)は旧庁舎解体工事や2度の入札不調などで当初計画がずれ込み、20年3月に着工。今年5月31日に完工した。

 

 旧名瀬公民館跡地に整備した立体駐車場(鉄骨造4層5段)は、1階を来庁者用、2階以上を公用車専用とする。庁舎と市民広場の各駐車場を合わせた全収容台数は170台で、内訳は来庁者用が55台(旧立体駐車場から10台増)、公用車は115台。

 

 このうち、来庁者用部分は先行して供用開始する。車両出入口は▽東側入り口(支庁通り)▽西側入り口(市役所別館前)―の2カ所。名瀬小学校側は公用車専用のため、一般車両は利用できない。

 

 市民広場は階下に駐車場を備えた鉄筋コンクリート造2階建て。市道から緩やかな勾配が続き、庁舎2階エントランスに接続する仕組みとなっている。足場はウッドデッキで、高倉風の休憩所2棟のほかガジュマルなどを植栽した。

 

 庁舎正面には白色の飛散物シェルター「紬スクリーン」を設置した。大島紬の絣模様がモチーフ。東西南北の四方に亀甲柄や龍郷柄などのデザインシェルターを配しているが、庁舎の顔となる正面が縦9㍍、横34㍍と最も大きい。

 

 市民広場の供用開始は市道工事との兼ね合いもあり、安全確保の観点から8月下旬を見込んでいる。

 

 庁舎整備の総事業費は、建築工事費など約64億円を含む約76億円。主に合併特例債などを充当した。