奄美高校にソーラーパネル 県 再生可能エネ導入促進へ

太陽光発電施設が設置される奄美高校=18日、奄美市名瀬

 県は再生可能エネルギーの活用に向けたモデル的な取り組みとして今年度、奄美市名瀬の県立奄美高校に太陽光発電施設を設置する。地球温暖化対策の一つである再生可能エネルギー導入促進の一環で、具体的には校舎の屋上にソーラーパネルを設置し、発電と蓄電を行う。離島のエネルギー需給率向上の可能性を模索するとともに、災害発生時の電力確保も図る。

 

 再生可能エネルギー導入促進に関して県は、2018年度に「再生可能エネルギービジョン2018」を策定。奄美高校でのソーラーパネル設置は同ビジョンに基づく取り組みの一環で、県有施設に再生エネルギー施設を整備する「離島におけるエネルギーの地産地消モデル構築事業」で実施する。

 

 離島での再生エネルギー導入について県は、重油を燃料とする火力発電の割合が高いことなどを挙げ、発電時の二酸化炭素排出抑制の効果を強調。加えて、災害時に電力の早期復旧が困難なケースが想定されるとして、送電線などのインフラに頼らない太陽光発電の必要性も示している。

 

 奄美高校は災害時の避難所にも指定されていることから事業の実施施設に決定した。県エネルギー政策課によると、設置にかかる総事業費は約4100万円で、現在、事業者を選定中。ソーラーパネルの規模や発電出力などは今後、決定し、年度内の設置完了を予定している。

 

 県は、今月から電気自動車の充電インフラ整備に対する補助金の申請を受け付けるなど、再生可能エネルギー導入への取り組みを積極的に推進。塩田康一知事は18日に開会した県議会6月定例会の本会議で、奄美高校への施設整備について明らかにするとともに、市町村などと連携した再生可能エネルギーの導入促進を協調した。