季節を感じながら集落歩き 奄美大島の「巡めぐる恵めぐる」

シマ唄を通して昔の暮らしに思いを巡らせた参加者ら=3日、奄美市住用町

  奄美大島の一般社団法人「巡めぐる恵めぐる」(新元一文代表理事)が主催する「ムルフィールゼミナール」の集落歩きイベントが3日、奄美市住用町の市であった。親子連れなど11人が参加し、季節を感じながら地域の歴史と自然の魅力を満喫した。

 

 同法人は奄美の文化や知恵を学び、社会に楽しみをつくる力を育むことを目的に今年4月に設立。インターネット上で奄美の文化や食、音楽などを学ぶ授業を展開している。

 

 集落歩きは、新元さんの「昔の暮らしを体験し、物の豊かさと引き換えに現代人が失った心の豊かさを取り戻したい」との思いで実施。参加者は市在住で奄美市文化財審議会副会長の山下茂一さん(73)の案内で、市の一集落1ブランドである玉石の海岸「ターバマ(高浜)」を目指した。

 

 岩場を越え、アダンの林を抜けた先の同海岸に到着すると、参加者から歓声が上がった。新元さんが市にまつわるシマ唄を披露したほか、山下さんがアダンの葉で風車を作ったり、地域の昔話を聞かせたりして、身近な暮らしの楽しみを伝えた。

 

 家族で参加した小宿小6年生の城一平君(11)は「海や木がきれいで、昔話や戦時中の話など心に残る話がたくさんあった。風車の作り方は友達にも教えたい」と話していた。

 ムルフィールゼミナールは今後も集落歩きのイベントを実施予定で、参加者を募集している。

 

 応募・問い合わせは同法人ホームページ(https://www.murufeel.com/)へ。