学生が国頭、与論の絆取材 沖縄復帰50周年、相互発展へ 和歌山大

知花村長(右)にインタビューする岡野さん(中央)と、撮影する(左から)木川教授、中塚さん=20日、国頭村役場

来年の沖縄日本復帰50周年を機に、与論町と沖縄県国頭村との絆を確かめ、未来へつなごうと、和歌山大学観光学部の学生らが両町村と関わりの深い人たちを取材している。国頭村役場で20日、学生らにインタビューを受けた知花靖村長は、「与論と紡いだ歴史を学び、掘り起こしながら、さらに交流を広げていきたい」と思いを語った。

 

同学部は与論町と「観光振興に向けた相互連携協定」を2019年に締結。学生たちが両町村の交流の歴史や、今後の展望などを関係者に聞き取り、来年4月の沖縄祖国復帰50周年記念式典へ向けて動画を制作する。

 

木川剛志教授の指導の下、同学部3年の岡野彩さん(21)と、中塚舞香さん(21)が、今月19日から24日まで国頭村に滞在。復帰運動の当時を知る人や、与論と沖縄の両方に地縁・血縁がある人たちを取材している。

 

国頭村の知花村長は、中学1年のときに沖縄の祖国復帰を経験した。米軍統治下にあった頃は毎年、沖縄本島最北端の辺戸岬でかがり火をたき、「沖縄を返せ」と歌った。日の丸の旗を振り、激しい復帰運動を間近に見てきた。一方で、生活はとても貧しく、お菓子欲しさに米軍車両に近寄り、両手いっぱいにチョコレートをもらうこともあった。

 

知花村長は当時を振り返りながら、「復帰50周年には特別な思いがある。平和であってこそ、互いの交流をつないでいける」と語り、復帰式典を機に両町村の相互発展を促進する考えを示した。

 

岡野さんは、「沖縄に来たのも、誰かにインタビューするのも今回が初めて。教科書でしか知らないことを直接聞くことができた」と緊張が解けた様子。

撮影担当の中塚さんは「与論と沖縄の人たちが体験した事実と思いを理解し、これからにつなげたい」と力を込めた。