屋仁川のにぎわい戻れ 県の会食制限撤廃 忘年会シーズン前に期待

店を探す人と送迎の車が行き交う屋仁川通り=26日午後7時ごろ、奄美市名瀬

 県の新たな新型コロナウイルス感染拡大警戒基準(レベル0~4の5段階)の運用が始まってから26日、初の週末を迎えた。現行は「レベル0」と判断され、飲食店利用時の人数や時間の制限も撤廃された。奄美市名瀬の繁華街・屋仁川(通称・やんご)では飲食を楽しむ人々の姿が見られ、忘年会シーズンを前ににぎわいが戻りつつある。第6波到来の懸念もある中、長く我慢を強いられてきた飲食業界や市民からは歓迎の声が上がっている。

 

 県は25日、医療逼迫度を重視する新たな警戒基準を発表した。現在の状況は、直近の新規感染者がほとんど確認されていないとしてレベル0に設定。県民に求めていた「少人数、短時間」の制限も見直された。

 

 屋仁川で居酒屋を経営する女性店主は「全国的な感染収束に伴い、最近は観光客の来店が多い。年末にかけて地元客の予約も増えてきた」と明るい表情。別の男性店主は「従業員はワクチン接種済みだが、換気や手指消毒など基本的な感染対策は徹底したい」と警戒感ものぞかせた。

 

 奄美市社交飲食業組合の伊東隆吉理事長は「安心して外食できると県からお墨付きをもらえた。奄美は小規模店舗が多く、行政支援も受けながら2年間を乗り切ってきた。忘年会シーズンに入るタイミングでもあり、業界としては大歓迎だ」と喜んだ。

 

 会食制限撤廃の発表から翌日の26日午後7時ごろ、屋仁川ではマスクを着けた人々と送迎の車が通りを行き交った。目に付くグループは2~5人組が大半。3人組で訪れた同市名瀬の30代男性は「正直まだ気が引けるけど、来月の忘年会は10人以上で計画中。第6波が来ないことを祈る」と話した。

 

 県が新型コロナ対策に取り組む飲食店を認証する第三者認証店は22日現在、1834店舗。うち奄美関係は奄美市14、龍郷町3、天城町1、和泊町6、与論町9の計33店舗となっている。