島産トマト好評 ふるさと納税通じ注目 寄付額1億円超に貢献 喜界島

トマトの出荷作業に汗を流す生産者の矢竹さん=4月27日、喜界町赤連

トマトの出荷作業に汗を流す生産者の矢竹さん=4月27日、喜界町赤連

    ふるさと納税などを通じて喜界島産のトマトが注目を集めている。喜界町の2020年度ふるさと納税の寄付額は前年度比2・6倍の1億829万3500円。寄付者へ贈る返礼品は黒糖焼酎に次いでトマトが第2位で、「1億円達成の功労者」(町担当者)だった。ふるさと納税のポータルサイトで昨年度、喜界島産トマトが一時、部門別のトップ10に入るなど人気を博した。

 

 喜界島では国内トップの生産量を誇る白ゴマが特産品としてよく知られるが、県農産園芸課によると、喜界町の19年産トマトの生産量は317・8トンで奄美群島でトップ、県全体でも5位に入る県内有数の産地だ。町によると20年時点で15戸が3・2ヘクタールで栽培している。

 

 同町のトマト専業農家、矢竹毅(たける)さん(57)は赤連にある農業用ハウス約23アールでトマトを栽培。例年10月に植え付けし、12月末から5月中旬にかけて収穫を行う。

 栽培歴18年。「トマト嫌いがなくなり食べられるようになった」といった消費者からの声を励みに、夫婦で「甘くておいしいトマト」作りに毎年、試行錯誤しながら取り組んでいる。

 

 矢竹さんは「喜界島の気候やアルカリ性の土壌がトマト栽培に適しているのでは」と話す。

 町企画観光課の實(みのる)浩希主査(35)は「返礼品メニューでこれほどトマトが人気を集めるとは正直、予想していなかった。それほど知られていないが、喜界は県内でも屈指のトマト産地。今後もふるさと納税などを通じ、島の『いいもの』を全国に発信できれば」などと話した。