巨大滝の名称公募中止求める 奄美市の小湊町内会

朝山市長に要望書を提出する小湊町内会の栄会長(右)ら=17日、奄美市役所

    奄美市名瀬の小湊町内会(栄嘉弘会長)は17日、「九州最大とみられる」として奄美市が発表した名瀬小湊地内の滝に関し、名称の全国公募を中止するよう求める要望書を市に提出した。同町内会によると、小湊集落では「クルキチ(黒い岩)の滝」「フーチブル(フツブル)の滝」と呼ばれている。市は今回の要望などを踏まえ同日、10月8日までとしていた名称公募を締め切った。滝に関する情報提供は引き続き募る。

 

 この滝をめぐっては、市と同市在住の写真家が合同調査で落差を割り出した。市の把握する情報では九州最大の181㍍あり、調査によって滝の全容が初めて明らかになったとして、今月10日に記者発表した。

 

 栄会長(67)らによると、滝の真上には大正末期ごろまで「フ津ブルアンキャバ」と呼ばれる集落があった。滝の存在は古くから知られており、近くの小湊や西仲勝などに移住した住民の間で名称も伝わってきたという。

 

 要望書では、名称公募の中止とともに、地元で呼ばれている名称の採用を求めた。また、市側から滝に関する発表に先立って地元への事前説明がなかったとして、改善を訴えた。

 要望書を受け取った朝山毅市長は「地域の大切な財産に関すること。大変申し訳ない」と陳謝した。

 

 市プロジェクト推進課によると、これまでに寄せられた名称と情報提供はホームページでの受け付け分だけで約3200件。同課は今後、名称決定の在り方も含めて地域の意見を尊重しながら検討していくとしている。