広く親しまれる施設に 奄美市 本庁舎の全体供用開始

1日から全体供用開始した奄美市本庁舎=8月31日、同市名瀬(本社小型無人機で撮影)

 奄美市が旧庁舎敷地に整備を進めてきた市役所本庁舎が1日、全体供用を開始した。既に利用スタートしている庁舎や立体駐車場に続き、同日は正面玄関と市民広場を一般開放した。着工から足掛け5年、全体事業費約76億円を投じた庁舎建設事業が完了。始業前の記念行事で朝山毅市長は「市民が利用しやすい快適な市役所になるよう、職務と市民サービスの向上に努めたい」とあいさつした。

 

 記念式典は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて規模を縮小し、出席者も関係者や市議、市幹部らに限定した。

 

 あいさつで朝山市長は「市役所は市民共有の財産。防災対策だけでなく、広く親しまれる奄美らしさも取り入れた」と説明。朝山市長や市民代表らが正面玄関前でテープカットを行い、グランドオープンを祝った。

 

 2014年11月策定の基本構想で掲げられた基本理念は「奄美の文化が香る 人と環境にやさしい 市民に親しまれる 安全・安心な庁舎」。16年9月に着工し、1期工事(庁舎本体)と2期工事(立体駐車場、市民広場)に分けて実施された。

 

 本庁舎(鉄筋コンクリート造9階建て)は19年2月に開庁、立体駐車場(鉄骨造4層5段)は今年7月に一般供用開始した。

 

 今回開放された市民広場は鉄筋コンクリート造2階建て。1階部分は駐車場。名瀬小学校前の市道から緩やかな勾配を上ると、庁舎2階の正面玄関に接続する仕組みになっている。

 

 足場はウッドデッキで、高倉風の休憩所2棟のほか、ガジュマルなど在来種14種を植栽した。庁舎正面には大島紬をモチーフにした巨大シェルター「紬スクリーン」も設置された。

 

 名瀬総合支所となる本庁舎は、市町村合併後の14年3月に落成した住用、笠利両総合支所に続く最後の庁舎建設事業。総事業費約76億円は主に合併特例債を充当した。