悩み持つ子らに食事提供 奄美市の民間団体

地域の若者らへ食事提供を行っている「Um」の原田さん(左)=20日、奄美市名瀬

 奄美市を中心に不登校や引きこもりに悩む人たちを支援している「居場所づくり支援事業Um=うむ」は、地域の子どもたちや若者への食事提供を無償で続けている。同団体の原田さおりさん(50)は「給食がない夏休み中は毎日行っている。多くの人に地域に住む子ども、若者たちの姿を知ってもらい、理解と支援の輪が広がってほしい」と語った。

 

  原田さんは奄美市の元SSW(スクールソーシャルワーカー)。食事提供は原田さんが経営する同市名瀬佐大熊の小売店「楽笑(らくしょう)」で、店の仕事が一段落し、若者らとゆっくりと向き合える夕方に実施している。

 

 毎週金曜日は「カレーの日」で、20日は約30食分を用意。店にはSSW時代から知る若者らが次々と訪れ、原田さんは一人一人に「久しぶり、調子はどう」「公園でカレー取りにおいでって(友達に伝えて)」などと笑顔で声を掛けていた。

 

 提供は多い日で1日60食分になる。店の売り上げとしては赤字だが、「目の前でおなかを空かせている子を放っておけない」とボランティアで続けている。原田さんらは年内に「Um」の一般社団法人化を目指しており、支援の輪も広がりつつあるという。

 

 活動で出会った中には、不登校や保護者の介護といった困難を乗り越えながら進学を目指したり、就職した若者もいる。原田さんは「子どもたちにはできるだけ多くの大人と出会い、いろんな世界を体験してもらいたい。少しでも多くの人に支え手として関わってほしい」と協力を呼び掛けている。

 

 問い合わせは電話090(4361)8634「Um=うむ」原田さん。